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健康診断では分からない「隠れ中性脂肪」食後高脂血症に注意!

7/12放送のABC/テレビ朝日系ビートたけしの「みんなの家庭の医学」では、「名医が明かす!今これだけは知っておきたい病の新常識SP」で、いわゆる”隠れ中性脂肪”である”食後高脂血症”の特集を放送していました。

 

(追記)また、この"食後高脂血症"のように血糖値が上がる症状を"血糖値スパイク"と呼ぶようです。脂質だけでなく糖質にも同じような現象が起こるんですね。

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健康な生活を送る上で見逃せない情報でしたので、気をつけたいポイントなど内容をまとめておきます。

 

中性脂肪・コレステロール値などの異常がなくても動脈硬化が進行することがある

血液検査の結果で中性脂肪・コレステロール値などの異常がなくても動脈硬化が進行する人がいることがわかってきました。

コレステロール、中性脂肪、血糖、血圧など健康診断で問題がないと言われても、隠れた異常を持っている場合があるのです。それが「隠れ中性脂肪」。

食後にだけ中性脂肪が増加する現象で、「食後高脂血症」と呼ばれています。

 

食後高脂血症とは

東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授、小田原雅人先生によると、特殊な血液検査をすることで隠れ中性脂肪があるか分かるとのこと。

普通健康診断の前は絶食して血液検査を行いますが、小田原先生の方法ではまず1回目は前日の夜9時から絶食し翌朝血液検査を行って異常がなかった人に、再度採血の2時間前に揚げ物がたっぷりの食事を取ってから血液検査をすることでこの血液の異常が分かるとのことでした。

この食後だけ中性脂肪が異常値まで増加する現象が食後高脂血症です。

 

食事の脂肪分は消化後、中性脂肪となって血管へ運ばれます。

食後の後は誰でも中性脂肪が多少は上昇しますが、リポ蛋白リパーゼという酵素で通常はすぐに分解されます。この酵素の力が弱まると分解が追いつかず、基準値をオーバーしてしまって血液検査の際に血清が濁ってしまう原因となります。

前日に何も食べなければ寝ている間に正常値にもどるため、健康診断の時に中性脂肪がある事が分からなくなってしまうので「隠れ中性脂肪」と呼ばれます。

この「隠れ中性脂肪」の状態では、中性脂肪が基準値に下がる前に次の食事を繰り返すと、一日中中性脂肪が高い状態が続き、血管壁が傷ついてしまって悪玉コレステロールがプラークを作って動脈硬化が進行してしまいます。

健康診断で異常がなくても動脈硬化が進む状態。それがこの食後高脂血症です。

 

昔より太った人は、食後高脂血症の疑いがある

番組では食後高脂血症の人と、正常な人の今と昔の写真を比べていました。

正常な人は体型に変化がないのですが食後高脂血症の人は昔に比べて太っていることがわかり、昔より太った人は食後高脂血症であるケースが高いとのことでした。

小田原先生によると食事や運動の影響がすぐに出やすく、昔に比べて太った人は内臓脂肪がついている可能性が高いとのこと。この内臓脂肪が多い人ほど食後高脂血症になりやすく、食後高脂血症の人の内臓脂肪をMRIで検査するとメタボ基準がオーバーしていました。内臓脂肪が多い人は分解酵素の働きが悪化していて中性脂肪が分解されにくくなっているためです。

通常の検査で中性脂肪が高い人はもちろん、食後高脂血症の人も同じくらい動脈硬化が進んでいる可能性があるとのことでした。

 

食後高脂血症を改善するには?

食後高脂血症を改善するためには油物を控えて運動をすることが一番ですが、もう少し手軽に改善する方法を紹介していました。

その一つが食事の際に、「水溶性の食物繊維」から先に食べること。

もう一つは食後30分から1時間の間に10分のウォーキングをすることです。

番組では食後高脂血症だと診断された倉谷鈴子さんが1週間この方法を行うことで食後高脂血症が改善し、内臓脂肪も10%減っていました。

 

 

 

水溶性の食物繊維が多く含まれる食材

水溶性食物繊維はネバネバ食材、海藻類、根菜類に多く含まれています。

腸に入るとゲル状に変化し腸の内壁などに付着して、脂肪分などの吸収を抑える効果があります。最初に食べておけば食後の中性脂肪の急上昇を抑えることができるのです。

番組で紹介されていたのは、ネバネバ食材のオクラやなめこの約6~8倍水溶性食物繊維を含む食材としてエシャロットが紹介されていました。

 

最近ではもち麦も、水溶性食物繊維が多いということでダイエット食材として注目されていましたね。

 

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 まとめ

動脈硬化の原因となる高脂血症ですが、普通の健康診断だけではこの脂質異常症がわからないこともあるということがわかり、普段の生活から気にしていかなければ行かないことがわかりました。

年齢を重ねていくことで運動量も減りがちになるため、食事に気をつけて水溶性食物繊維を積極的に摂るようにしたいですね。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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