3/4放送の日テレ系「世界一受けたい授業」でも取り上げられて話題になりましたが、東北大学大学院教授の齋藤忠夫先生によると、チーズには血圧を下げる効果があるとのこと。
その他調べてみると牛乳など乳製品自体に血圧を下げる効果があることが分かってきました。
今回は、チーズ・乳製品が血圧を下げる仕組みと、効果的なレシピについてまとめて見ました。
チーズ・牛乳が血圧を下げる仕組みとは
高血圧の原因として考えられているのが塩分の素となっているナトリウム。
このナトリウムの排出に必要な要素がカルシウムやカリウムです。
乳製品にはこのカルシウムやカリウムが含まれているため、体内の塩分濃度の上がりすぎを防ぐ効果が期待できるだけでなく、またそれ以外にも乳製品に含まれる複数のペプチド(アミノ酸が繋がった物)にも血圧を下げる効果があるとのことです。
カリウムは細胞の内部にもともと含まれていて、細胞の外部にあるナトリウムとともに身体の恒常性を保つ働きをしています。その二つのバランスで血圧や水分、体温などのバランスを調整しているのですが、どちらか一方が不足するとバランスが崩れることとなります。
現代人の食事にはもともと塩分が多く、ナトリウムよりもカリウムが不足するケースもあるため、カリウムを摂ることが高血圧に有効と思われます。
(腎機能が低下している方はカリウムの摂取について医師に相談してください)
カルシウムは、血中のカルシウム濃度が低くなると骨を分解してカルシウム濃度を上げようとする過程で、その一部が筋肉に吸収され血管の収縮を促すことで高血圧を引き起こすことがあるようです。そのためカルシウム不足が高血圧の原因となることもあり、継続的に摂取することで高血圧を予防する効果もあるようです。
また牛乳やチーズに含まれるペプチドには、血管を拡張する機能があるものが含まれるため、総合して血圧を下げ、高血圧の予防に効果があることが分かってきました。
高血圧に効果があるチーズレシピ
血圧を下げる効果があるレシピということで、「世界一受けたい授業」の中ではアボカドと枝豆を使ったチーズ春巻きが紹介されていました。
アボカドと枝豆にもカリウムが含まれるため、合わせて食べることでより血圧を下げる効果が期待できます。またチーズは加熱しても栄養成分が変化することはないので、効果は変わらないようです。
アボカドと枝豆のチーズ春巻きのレシピ
<材料>
- ゴーダチーズ
- チェダーチーズ
- アボカド
- 枝豆
- 春巻きの皮
<作り方>
① アボカドは種を取り皮をむき、身の部分をよくつぶしておきます。
② 枝豆は茹でた豆を取り出し、粗いみじん切りにしてアボカドと混ぜ合わせます。
③ 5mm角ぐらいの角切りにしたゴーダチーズ、チェダーチーズを混ぜ合わせたら春巻きの皮に包みます。
④ 包み終わったら油で表面がきつね色になるまで上げれば完成です。
最後に
アメリカの研究では1日のカルシウム摂取量が400mg〜500mgよりも少ないと高血圧の発症頻度が上がるとの報告もあるそうです。
カルシウム不足は骨粗しょう症の原因にもなるため、チーズ・乳製品に限らず日々の食生活の中で積極的に摂りたい栄養素です。ビタミンDの含まれるしらすと合わせ、特に空腹時に乳製品を摂るとカルシウムの吸収率が高まるとの内容も番組では紹介されていました。
人の身体は食べるものから出来ているのだなということを改めて感じました。
高血圧や骨粗しょう症の予防に、チーズなど乳製品をぜひ活かして行きたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
他にもこんな記事を書いているので、よろしければお読みください。