「う蝕」って知っていますか?
口の中の糖質から細菌が酸を作ってしまうことによって、歯の表面からリン酸カルシウムが欠損してしまうこと。いわゆる「むし歯」になってしまうことです。
嫌なむし歯、歯周病は口内の細菌バランスによって起こる病気です。
この口内環境を整える乳酸菌が発見されました。
それは「L8020乳酸菌」。
むし歯予防、歯周病予防に新しい方法が加わりました。
5/26に放送の「ホンマでっかTV」でも紹介された虫歯菌、歯周病菌を8割減少するL8020乳酸菌ヨーグルトの情報や私も使い始めたL8020マウスウォッシュの情報も含め、今回は大注目なこの乳酸菌についてご紹介したいと思います。
L8020乳酸菌とは
広島大学歯学部の二川浩樹教授が発見したL8020乳酸菌は虫歯・歯周病に罹患したことのない健康な子供の口腔内から見つけられた菌で、虫歯菌、歯周病菌の抑制作用があることが実証されています。
平たく言えば、むし歯に一度もなったことのない人の口の中には、むし歯にならない成分があるんじゃないかってことで調べてみたら、共通する乳酸菌があって、実際に効果があることがわかったということですね。
この時に見つかったのが乳酸菌がL8020乳酸菌。
この「L8020乳酸菌」がむし歯菌を減らす事で、虫歯になりにくい口内環境にし、むし歯をうつすリスクを少なくします。
また、この乳酸菌には口内のカンジタ菌を退治する効果もあるそうです。
80歳で20本の歯を残す8020運動から名付けられたというこの「L8020乳酸菌」。効果としては既になってしまったむし歯の進行は抑えられないのですが、新たに発生するむし歯や歯周病菌による病気のリスクを抑えることができ、口内環境と整えることができるとても良い乳酸菌です。
(引用元)L8020乳酸菌とは|L8020乳酸菌で歯周対策!! - ジェクス株式会社
口の中に広がるオーラルフローラ
人間の口の中には700~800種類の微生物が住んでいると言われています。この口の中の微生物の塊のことを口腔内微生物叢(オーラルフローラ)と呼びます。
微生物と言っても身体に害のある病原微生物ばかりではなく、良いもの悪いもの、場合によって病気の原因になるもの、様々な微生物がひしめきあっている状態です。
つまり口の中では腸と同じように、悪玉菌と善玉菌がお互いに縄張り争いをしている状態なのです。
腸には乳酸菌が良いとよく言われます。いわゆるプロバイオティクスです。
このプロバイオティクスを応用して、人間の口の中の環境をよくできないかと考えたことから、L8020乳酸菌が発見されたのです。
実は怖い! むし歯菌、歯周病菌
オーラルフローラのなかでも、むし歯菌は当然むし歯を引き起こす要因となり、口の中にある糖質を分解して酸性のの物質を生み出してしまうのが問題です。
歯周病は簡単に言うと歯を支える歯ぐきや骨が壊される病気です。
歯が骨から抜け落ちないようにしっかりと支えている部分が壊され最後には歯が抜け落ちてしまうため、入れ歯になるリスクが高まります。
日本人の40歳以上の約8割がこの病気にかかっていて日々の生活習慣がこの病気になる危険性を高めることから、生活習慣病のひとつに数えられています。
虫歯菌、歯周病菌が原因の病気
- 心筋梗塞、狭心症、感染性心内膜炎
- 脳卒中
- 糖尿病の悪化
- 気管支炎、肺炎
- 早産、低体重児出産
など、虫歯菌、歯周病菌が原因で引き起こされることが分かってきました。
歯周病に慢性的にかかっているとそれら全身に病気の危険性を高めます。
また現在では歯周病菌と、肥満やメタボリックシンドロームとの関係も疑われています。
歯周病のある場所には、歯周病原性細菌とその細菌が産生する毒素、炎症のある場所で作られるプロスタグランディンやサイトカインなどのケミカルメディエーターが存在し、歯周病が悪化するに従い、その量も増えてきます。
これらのものが歯肉の毛細血管を通じて全身に搬送されると、心臓血管疾患、脳卒中(脳梗塞)、糖尿病の悪化、低体重児出産などを引き起こす危険性を高めることが分かってきました。
また、唾液の中に混じった歯周病原性細菌を含む細菌が誤って気道から気管支、肺の方に入ると、気管支炎、肺炎(誤嚥性肺炎)の原因ともなります。
さらに歯周病は肥満やメタボリックシンドロームとの関連も言われるようになっています。
よって歯周病の予防や治療は、全身の様々な病気の予防や治療に役立つことにもなり、健康な生活を送るためにとても大切なことです。
歯周病 - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
歯周病菌を減らすことは、全身の病気のリスクを減らし、またダイエットなど痩せない身体の改善にも役立つのです!
L8020乳酸菌の摂り方は?
さんまの「ホンマでっかTV」で紹介されたのは、L8020乳酸菌ヨーグルトです。
L8020乳酸菌ヨーグルトを2週間食べ続けた人たちと、食べていない人たちを比べたところ、食べ続けた人たちは食べてない人と比べ、なんと8割も虫歯菌、歯周病菌が減少していたのです。
このヨーグルト製品は「らくれん(四国乳業株式会社)」さんから製品が発売されています。
”L8020乳酸菌ヨーグルト”はどこで売ってるの?
L8020乳酸菌ヨーグルトはどこで売ってるの? と言う質問をよく目にしますが、一般のスーパーではなかなか販売していないようで、らくれんさんのホームページから通販が主のようですが、スーパーによってはお取り寄せしてもらえるところもあるとのことですので、お近くのスーパーにお問合せしてみてはいかがでしょうか。
<ヨーグルト>
このL8020乳酸菌ヨーグルトを毎日食べることで、口内が虫歯菌や歯周病菌の少ない環境になります。
食べる量ですが、毎日の食生活の中で1日1個で良いそうです。
朝、もしくは昼に歯磨きをして、歯垢(バイオフィルムやプラークとも呼ばれます)を落としてから、ヨーグルトを食べると効果的とのことです。
また、最近注目されている虫歯予防法に「ヨーグルト歯磨き」という方法があります。
普通の歯磨き後にヨーグルトで歯磨きし乳酸菌を歯や歯茎周りに付けることで虫歯を防げるそうです。
「ヨーグルト歯磨き」をした後は口は漱がずに、しばらくそのままにしてから飲み込むと良いそうです。
ヨーグルトで歯磨きはなかなかハードルが高いかも知れませんが、食べた時のカロリーが気になる方や、日常的にヨーグルトを常備されている方は試してみても良いかも知れませんね。
ヨーグルトであれば上記の方法で「L8020乳酸菌」を活かした予防方法が取れますが、こういった製品が手に入りにくい場合や、毎日行うのが難しい場合もあると思います。
そういった方にはタブレットやマウスウォッシュでのL8020乳酸菌の摂取をおすすめします。
大人の方はもちろん、お子さんが小さいうちからこのL8020乳酸菌を摂ることで、むし歯にならない口内環境を作ることができます。
< タブレット>
※お子さんに与える場合は、
・のどの詰まりを防ぐために、1歳半未満のお子様、奥歯のはえていないお子様には与えないでください。また、お子様が食べている時は必ず食べ終わるまで保護者の方は目を離さないでください。
・お子様が慣れないうちは、すり潰してからお与えください。
<顆粒>
こちらは7ヶ月頃のお子さんから与えられる顆粒タイプのL8020食品です。
最初から顆粒なのでおこさんにもすりつぶす必要がありません。
チュチュベビー L8020菌入 そのまま、パクっとおくちの乳酸菌習慣顆粒タイプ ブドウ風味 7ヶ月頃から 30g
- 出版社/メーカー: ジェクス
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
<マウスウォッシュ>
マウスウォッシュ製品を比較すると、お値段も成分も様々です。
使用した方の口コミでの使用感も併せてご紹介します。
ラクレッシュ
・アップルミント味で酸味は多少ありますが、ノンアルコールで低刺激です。
・殺菌剤が入っていないのでL8020乳酸菌の効果が高く期待出来る
私も今はこちらを使っています。
リステリンなどより刺激が少なく、甘みがあるのでとても使いやすいです。
一時期品薄で価格が高騰していましたが、今は落ち着いたようです。
ラクレッシュを使った感想としては
刺激が強いと、どうしても口の中でクチュクチュするときにすぐに痛くなってしまうのですが、このラクレッシュはそれが少ないのでしっかりと口内に薬剤を行き渡らせることができます。
クチュッぺ
・口の中のネバネバが取れてスッキリするようになりました。
・殺菌剤が入っているので、L8020乳酸菌がどの程度の量なのか?
使った方も多く、良い評価をしている方も多い製品です。
チュチュベビ
・ノンアルコールで刺激は少なめ
・他のメーカーのものより刺激が少なく使い易い
お子さんに使うならこちらになるかと思いますが、マウスウォッシュ自体はやはり多少の刺激があるため、お子さんによっては嫌がるお子さんもいるかと思われます。
ヨーグルト、タブレット、顆粒、マウスウォッシュなど様々な方法で摂取できる点が、このL8020乳酸菌の良さです。
ただ、入手方法なども含め総合的に考えると、毎日使用するのであればタブレットが一番扱いやすく、評判が良いようですね。
マウスウォッシュも低刺激なものがありますので、お子さんなど使う方に合わせてお選びいただくのが良いのかと思います。
まとめ
むし歯菌を減らし、歯周病菌の出す毒素を弱める効果があるL8020乳酸菌。
全身の病気リスクを減らし、丈夫な歯をいつまでも維持するために
毎日の生活にうまく取り入れて、健康な生活にしたいですね!